1. 心の原理 ― 「すべては心である」という宇宙の秘密

The Principal of Mentalism
キバリオンが最初に示すのは、「すべては心である(The All is Mind)」という根本原理です。
これは単なるポジティブシンキングではなく、私たちが「現実」と呼ぶものの正体を根底から揺さぶる宣言です。
心の原理とは?
心の原理は次のように解釈されます。
- 宇宙は巨大な意識(The All)の投影であり、物質世界はその現れ
- 私たち一人ひとりの心も、この大いなる意識の一部
- 世界は外部に「存在する」のではなく、意識とともに経験される現象
つまり、現実はただ「そこにある」ものではなく、意識と切り離せないプロセスとして生じています。
哲学・心理学との接点
この法則は決してオカルト的な考えにとどまりません。
哲学
プラトンのイデア論や東洋思想の唯識論が「世界は心の働き」と説いてきました。
近代哲学
バークリーが「存在するとは知覚されること」と述べました。
量子力学
観測行為が粒子の状態を決定することが分かっており、「意識が現実を決める」ことに科学的裏付けを感じる人もいます。
この原理は、単なる精神論ではなく、「私たちの意識が現実をどのように形づくるか」という認識のフレームワークとして読むことができます。
問いかけ
- 私が見ている世界は、本当に「そこにある」のか?
- もしすべてが意識の現れなら、どこまでが「私」なのか?
- 現実を変えるとは、外の世界を変えることか、それとも自分の心を変えることか?
これらの問いに明確な答えはありません。ですが、問い続けることで「世界との関わり方」が変わり始めます。
まとめ
- 心の原理は「宇宙は意識の現れである」という根本的な洞察
- 哲学・心理学・量子力学とも響き合う深い視点
- 観察、記録、イメージングで日常的に実践可能